うちのイケメン

イスラム教徒です。アラブ人夫との日常をなんとなく書いているブログです。

祈りが叶うとき

 Alsalaam Alaikum

 

 アルサラムアライクムとはアラビア語の挨拶であなたに平安が訪れますようにという意味です。

 

このブログに訪れて下さるあなた様に心からの平安が訪れますようにお祈りします。

 

初めてのかたは

iamamuslima.hatenadiary.jp

こちらから見ていただくとこのブログの趣旨がわかりやすいと思います。

 

今日は雨だったけれど親友を連れて代々木上原にあるモスクに行きました。

代々木上原のモスクはお嫁ちゃんにとっては原点のような場所です。

 

イスラム教になろうと決めた場所であり、

シャハーダ(改宗の儀式)をした場所でもあります。

 

お嫁ちゃんはイスラム教に改宗したばかりの頃、芝浦から代々木上原に転居しました。

 

理由は

イスラム教徒は毎日モスクに行かなければいけないと聞いていたので、スーパー面倒くさがりのお嫁ちゃんの場合

歩いていけるところ住まないと無理だと決断したからでした。

 

しかし、、、毎日通うのは男性だけ、女性は基本モスクに行かなくても大丈夫ということを結婚してから知りました。苦笑

 

でも、毎日通っていたお陰でたくさんのお友達が出来ました。

 

色んな国のお友達と人種を超えて仲良しになりました。

 

外国から留学しに来ていたシスターがいました。

 

彼女は早く結婚して、子供がたくさん欲しいと思っていました。

 

お嫁ちゃんと知り合ったとき、その子はトルコ人の男性からプロポーズされていました。

 

そのトルコの男性は風船を使って街頭でパフォーマンスをする人で

ツーリストでしたが、

彼女には、大使館に呼ばれて仕事で来日していると嘘をついていたそうです。

(ビジネスVISA、アーティストVISAとツーリストVISAは全く違うのです)

まるで普段から国で働いている公務員かのように話していたそうです。

 

 

彼女が彼から貰った名刺の名前と肩書きを、

シスターみんなでいるときにGoogleで検索しました。

 

トルコは国でバルーンアーティストを持っている文化的なところがあるのかな?とか

バルーンアーティストということに興味があったからです。

 

あれ?この方は公務で来日とかではないみたいだけど?とその方のホームページやフェイスブックでの彼の活動を見て思ったのですね。

 

何も言いませんでしたが、外国人の彼女はトルコ語も理解できる語学力があり

彼のFacebookを見て、何か真相を見たのでしょうね。

とてもショックを隠せない様子でした。

 

「私は、どんな仕事をしていたって良いのに、自分を良く見せようと嘘をつく人とは結婚したくない。」

と、、、そりゃそうですよね。

 

それで、責任感じてだれか良い人はいないかと探していたところ、

エジプト人の大学の教授がお嫁さんを探していると、別のシスターから聞いて、彼女に紹介してくれと頼みました。

 

しかしそのエジプト人大学教授とはご縁がなかったようで縁談はすすみませんでした。

 

その翌年、彼女はの日本の大学を卒業し

念願の日本の会社に就職が叶いました。

 

でも、まだ独身で、だれか良い人がいたらと

色んな人に声をかけていました。

 

彼女は

父を早くに亡くし母子家庭で育ち、

兄がいるけれど兄は、彼女が日本に留学した頃から少しずつ、精神疾患となり、

度々発作的に自傷行為を繰り返していたそうです。

 

お兄さんはイスラム教なので、自殺は出来ないとわかっていて、

自殺の一歩手前くらいまで自傷をする、そして病院に運ばれるを繰り返していて

そのためお母さんが憔悴してしまい難病にかかってしまったそうです。

 

就職したけれど、給料の殆どを母と兄の治療費用として送金しないといけない

もし、彼女が結婚して働かなくなってしまったら2人は生きていかれない、

彼女はそれをいつもいつも思い悩んでいました。

 

就職して直ぐに

会社の担当マネージャーさんのことを好きになってしまい、初恋を経験した彼女

初恋というより憧れでしょうかね。

でも、その方は日本人らしく宗教は批判しないけど自分はちょっと。。。

みたいな人だったそうです。

 

でもその人に憧れたから毎日会社に行くことが苦ではなかった。

その人に褒められたくて仕事も一生懸命に頑張ることが出来たそうです。

 

そして、頑張って働いてきたから家族にも送金し続けるすることも出来ていたそうです。   

 

マネージャーさんへの片思いは、かれの転勤を機に冷めていき

それからしばらくして、自国の大使館のイベントで、

アメリカの軍の関連の仕事をしているアメリカ人男性に出会い、交際を申し込まれたそうです。

お嫁ちゃんにどうしたらいい?と聞いてきた彼女

 

お嫁ちゃんは改宗ムスリムで日本人なので男女交際経験があります。

 

しかし、イスラム教は男女交際を禁じています。

 

彼女は生まれながらのイスラム教徒ですから、

日本に来なければ男性と話すことも付き合おうと告白されることもなかったでしょう。

 

お嫁ちゃんは

 

「お互いを知るためにお付き合いするという選択はあるよね?でも、神様アッラーがもし、ここで見ているとしたらあなたはどうする?

明日、もし死んでしまうとしたらあなたは彼になんと答えるの?」て聞いてみました。

 

人は誰になんて言われようと自分で決めたことに従う生き物ですからね。

 

彼女は

「わかった。付き合えないて言います。」と答えました。

 

でも、もしかしたら彼はすごい良い人かもしれない。

 

「最初から投げるのではなくて、自分はムスリムであること、イスラムでは婚前の交際を禁じていることなどを伝えてみたらどうか?

そしてその人が自分に相応しいか神様アッラーに祈りお応えをいただこう。」と伝えました。

そしたら、彼女「彼にそう話してみる。」と

そして、神様アッラーに正しい答えをもらうとその日から彼女は祈り続けました。

 

私たちムスリムは何か大きな決断をするときや何かに迷うとき

イスティハーラというお祈りをします。

必ず答えがやってきます。

やり方はこちら

sudantaro.com

 

その祈りに応えるかのように彼女のお兄さんが元気なり、仕事を再開しました。

 

そして

 

交際を申し込んだアメリカ人彼は戒厳なクリスチャンでしたが

 

改宗され、東京ジャーミイシャハーダされたそうです。

 

お母さんは病気治療できるようにアメリカに住めるよう彼が手配してくれ、

彼女もアメリカに旅立ちました。

 

アッラー、神様は

正しい祈りで有れば答えてくださる。

 

例えば、日本人のマネージャーが私を好きになりますように

イスラム教を受け入れてくれますように

彼女は祈っていたそうですが

多分、その人だとお母さんのこととか問題は解決されなかったかもしれない。

 

神様は最善のことは祈りを聞き入れてくださる、アルハムッドリラー

いつもそう感じています。