うちのイケメン

イスラム教徒です。アラブ人夫との日常をなんとなく書いているブログです。

訃報

 Alsalaam Alaikum

 

 アルサラムアライクムとはアラビア語の挨拶であなたに平安が訪れますようにという意味です。

 

このブログに訪れて下さるあなた様に心からの平安が訪れますようにお祈りします。

 

初めてのかたは

iamamuslima.hatenadiary.jp

こちらから見ていただくとこのブログの趣旨がわかりやすいと思います。

 

このブログをお読みくださるあなた様に心からの平安がありますよう、コロナウイルスなどに不安な気持ちにならないよう、お祈りします。

 

今朝、友達のご主人が亡くなったと人伝に聞きました。

47歳まだ若い、働き盛り、男盛りです。

会社で、くも膜下出血で倒れて運ばれてそのまま意識戻らないで亡くなられたそうです。

 

ムスリムの友達ではなく、学生時代のお友達の日本人のご主人です。

 

 

お友達は再婚ですが、ご主人は初婚

結婚して、2年まだ新婚さんでした。

 

お友達は前のご主人がちょっと大変だったので

結婚ほもう懲り懲り、そう思っていたうです。

 

ご主人と仕事で出会い、ご主人の一目惚れだったのだとか。

 

耳まで真っ赤にして告白、プロポーズされたそうで、こんな純粋な人に会ったことがないと心を打たれて、少しずつ知り合っていったのだとか。

 

丁度、二人の子供たちが、それぞれ家庭を持つことになって彼女も1人で暮らすこととなり、結婚したそうです。

 

二年間、毎日幸せだったと。

まだ実感がないと言っていたそうです。

 

人の命は定められた寿命みたいなものがありますよね。

 

抗えない何か決まり事みたいに

それを人は神様が与えられたと言ったり

運命とか宿命とかいうのですが

 

ご主人が47歳で亡くなられたことは本当にお悔やみ申し上げます。

でも、この方幸せだったろうなと思うのです。

最期のときに愛する人に出会えた2年も夫婦として時を過ごしてこられたのだから。

 

ご主人としては友達のことをもっと幸せにしたかったと思うし、

一緒にいたかったと思いますけれども、

彼女に出逢わなければ愛を知らないで人生の幕を閉じていたかもしれません。

 

友達も、すごく辛いけれども彼と過ごした素晴らしい時間はかけがえの無いものだと思うのです。

 

お嫁ちゃんはもし、自分があと2年しか生きられないとしたら、

誰にも会いたくないです。

遺された方は辛いから。

 

でも、もしもうちのイケメンがあと2年しか生きられないとわかっていて

出逢ったとしても結婚したと思います。

 

2年だけでもこんな素敵な人に出会えて、一緒にいられて、彼の最期をみとれたなら

私ほどの幸せ者は他にいないとさえ思います。

 

本当に結婚て素晴らしいな、幸せだなと毎日思います。

 

人間なので、相手のことをイヤだなと思うときもあります。

 

でもそれ以上に一緒にいたい気持ちの方が強くあります。

この人がいるから人生の美しさを知ったと思っています。

 

うちのイケメンにはね、もし嫁が死んだら直ぐに次のお嫁さんを貰ってくださいと言っています。

彼はもう、「結婚めんどくさいからあなたでおしまい。」と言います。

 

お嫁ちゃんはどうやらめんどくさい妻のようです。

「来世もずっと一緒はお嫁ちゃんだけでいい。女は難しいから。」とも言います。

 

 

お嫁ちゃんはうちのイケメンがいなくなったらおしまい、もう結婚しません。

もう十分幸せなので、うちのイケメンの思い出だけであと100年生きられます。

 

うちのイケメンのことだけ想い、彼との来世を祈り、信仰に努めて人生を終わりたい。

 

イスラムでは結婚はスンナです。

信仰の行為です。

 

男女交際はありません。

 

責任の伴わない関係を異性で築いてはいけません。

 

神様は1人の男アダムの肋骨から1人の女を作りました。

 

だからイスラムの男性は、

結婚とは自分の肋骨を見つける行為、女はルーツに還る行為だとも言います。

(うちのイケメンには言われたことはないけれど、別のムスリムの方に聞きました。)

 

それなら、お嫁ちゃんの魂のルーツはうちのイケメンなんだなと思って、納得します。

 

人生の最期のときまで、神が2人の魂を分かつその日までインシャアッラー

毎日一緒にいられること生活できることは当たり前ではないと感謝して生きていきます。