うちのイケメン

イスラム教徒です。アラブ人夫との日常をなんとなく書いているブログです。

いつか ジャナーザ

 Alsalaam Alaikum

 

 アルサラムアライクムとはアラビア語の挨拶であなたに平安が訪れますようにという意味です。

 

このブログに訪れて下さるあなた様に心からの平安が訪れますようにお祈りします。

 

初めてのかたは

iamamuslima.hatenadiary.jp

 こちらから見ていただくとこのブログの趣旨がわかりやすいと思います。

 

 

今日、お嫁ちゃんは

五反田にある日本ムスリム協会で開催されたジャナーザのダルスに行ってきました。

 

 

イスラム教は火葬せず遺体を土葬するのですが

その、土葬のための準備とやり方のクラスでした・

 

20人くらい、いらしていたかな?受講生はもちろん女子だけです。

 

イスラム教の慣習の勉強会は大体女性は女性だけで

男性は男性だけで学ぶことが殆どです。

 

イスラム教では死後、この世界の物は

何1つ持っていけないことを伝えている宗教です。

 

物も愛した何かも、もちろん人も。

 

だから執着をしても意味がないよと教えています。

 

死後にもっていけるのはこの世で積んだ徳のみ

 

また、自分が行った良い行いを後世の人が継いでくれたならその徳も。

 

このクラスが始まったとき、既に涙ぐんでいる人もいました。

 

生き物として生まれたからには

 

「いつかは絶対死ぬ」ということから始まったクラスだからでしょうね。

 

お嫁ちゃんも自分が死んだときに

うちのイケメンが硬くなったお嫁ちゃんの亡骸をお清めしてくれる

様子を想像したり、冷たくなったうちのイケメンの亡骸を清めるのを想像したら泣けきました。

 

 

遺体の扱い方の段で、

10年以上前のことですが他界したお嫁ちゃんの父が病院で看護師さんたちに身体を拭かれているときのことが頭に浮かびました。

 

 

前の晩に、このクラスに行くことをうちのイケメンに伝えたとき

 

「そんなの行かなくていい。亡くなったらモスクに行けばそこでみんなやってくれるし

手伝うときもやり方をその場で教えてくれるから、前以て覚えていたって、実際やらなければ出来ないよ。」と言われました。

 

アラブではそういうクラスなどはなくて

誰か亡くなればそこに参加して覚えていくものなのだそうです。

 

日本人は真面目だからね。

何でも勉強しておこうとする姿勢がありますね。

 

今日の勉強会に生後5ヶ月の赤ちゃんを連れて来ていた女性がおられました。

 

その方のご主人は1ヶ月前に突然お亡くなりになられたそうです。

 

美しい奥様と生まれたばかりの赤ちゃんを遺して、ご主人様無念だったでしょうね。

 

自分だったらやりきれないだろうな。

 

でも、お嫁ちゃんもいつかはこの身体を

 

うちのイケメンとの幸せな日々も

 

この世を去ることで失う日がくるのだろうなと

 

未練や執着がないよう

 

遣り残し、心残りないよう

 

毎日一生懸命生きないと

 

いつお嫁ちゃんがこの世を去っても

 

うちのイケメンが困らないように

 

準備しておかないとなと

 

覚悟しておかなければと思いました。