大声で叫ぶ日
Alsalaam Alaikum
アルサラムアライクムとはアラビア語の挨拶であなたに平安が訪れますようにという意味です。
このブログに訪れて下さるあなた様に心からの平安が訪れますようにお祈りします。
初めてのかたは
こちらから見ていただくとこのブログの趣旨がわかりやすいと思います。
はあ、、、(ため息)
引きこもり生活をしているうちにすっかり近所の桜は葉桜になっていました。
毎日何してるかと言いますと、
ベランダでお野菜育て始めたので、そのお手入れとか
パソコンの中の整理、写真とかファイルとか
ドラマ見たり
本を読んだり
うちのイケメンはなにやら忙しそうです。
私たちは自粛生活を始めた2月頃から
明け方の礼拝をしてから眠る毎日、朝、日の出近くに床に就きます。
毎年、ラマダンのときがそうなのですが、ラマダンではないけどすっかり夜型です。
うちのイケメンは世界中に友達がいて、
彼らも日本より厳しい外出禁止のためステイホーム
ですから
毎日、午後から国内の友達から始まり、海外の友達からも電話がきて
色んな人と深夜まで話しています。
お嫁ちゃんと話す時間は起きて直ぐくらいです。
うちのイケメンは落ち着いて静かに話す人なのですが、
週に一度くらい大声で叫びながら電話する日があります。
この電話はとても特別な電話です。
それは、お父さんと話す電話の日です。
お父さん、義父は耳がよく聞こえません。
うちのイケメンのお父さんは後天的な原因で耳が聞こえなくなりました。
お義父さんがまだ赤ちゃんだった頃、産みの親であるお母さんが他界してしまい、
後からきた新しいお母さんに育てられたそうです。
そのお母さんは、理由はわかりませんが赤子であった義父の耳の穴にタバコの火を押しつけて焼いていたそうです。
義父の耳は焼けただれて、傷でふさがれ、普通には耳が聞こえないのです。
赤子であったため、泣くことでしか訴えることができず、家族の誰も気がついてくれなかったそうです。
その話を聞いたときに、
お嫁ちゃんはものすごく腹が立ち、
うちのイケメンの祖母に当たる人のことを
物凄く汚い言葉で罵ってしまいました。
そのとき
うちのイケメンは黙ってお嫁ちゃんの言葉に同意することなく、
最後までそれを聞いてくれていました。
うちのイケメンのお父さんから、その、義母の悪口は聞いたことがなかったそうです。
たったの1度も
恨み言もなかったそうです。
それだけでなく、その方がなくなるまで母として尊敬して愛していたそうです。
義父の家族はしつけが厳しく、
両親に叩かれたときには、その叩いた手にキスをして、許しを請うたそうです。
義父は反面教師で
自分が叩かれて育ったから、子供たちを叩いたことがないそうです。
義母も面白い人で、たくさんのいたずらはされたけれど
叱るときに暴力など皆無でうちのイケメンは両親に叩かれたことがないそうです。
だから、こんなに優しい人になったんだろうなと思います。
週に一度、普段静かなイケメンが叫ぶとき
それはとても強い愛の叫びです。
それがたとえ深夜3時だとしても。
(1度だけ不動産屋さん通して苦情がきたことがあります 苦笑)
イラクの人は両親への尊敬、年上への尊敬と配慮が基本です。
日本も昔はそうでしたね。